症例紹介『食道内異物・食道狭窄』
食道内異物とは、食べ物やおもちゃ、骨、ガムなどが食道(
典型的な症状は以下の通りです。
・何度も吐こうとするが、ほとんど何も出ない
・食べ物や水を飲んでもすぐに吐き戻す(吐出)
・何度も口をくちゃくちゃする、飲み込もうとする
・食欲がなくなる
・元気がなくなる
特に「吐き気ではなく、食べたものや水がそのまま出てくる(
診断にはレントゲン検査や内視鏡検査を行い、
異物が長時間詰まっているほど食道へのダメージが大きくなるため
食道狭窄とは
食道(口から胃へ食べ物を運ぶ管)の一部が細くなり、
多くは、食道内異物が長時間詰まっていたことによる傷や炎症、
典型的な症状は以下の通りです。
・食べ物や水を飲んでもすぐに吐き戻す(吐出)
・固形物は吐き戻すが、水や柔らかい食事は比較的飲み込める
・食事の途中で何度も飲み込もうとする
・食事に時間がかかる
・食欲はあるのに体重が減る
・むせたり咳をしたりする(誤嚥性肺炎を起こしている場合)
特に、「食欲はあるのに食べるとすぐに吐き戻してしまう」「
診断には、レントゲン検査や造影検査、内視鏡検査を行い、
また、食道の炎症を抑える薬や胃酸を抑える薬を併用し、
早期に治療を開始すれば、
<症例プロフィール>
マンチカン、去勢オス
<主訴・問題点>
今日昼ごろから急に何度も吐く
<検査結果>
意識レベル 正常
身体検査 体重3.88kg 体温37.7℃ 心拍数200回/分
血液検査 ALT軽度上昇(123 U/L)
上記以外は大きな異常値はなかった
レントゲン 食道内不透過性亢進領域あり、心陰影の変位

<診断>
食道内異物
<異物摘出術>
麻酔下での内視鏡を用いた異物摘出手術を提案し、
内視鏡を食道内にすすめて観察すると緑色の毛糸の塊が食道内を閉
異物鉗子を使って少しずつ異物を摘出しました。(写真②)
摘出後、観察すると食道粘膜の一部で、

<術後経過>
麻酔からの覚醒もスムーズで術後のレントゲンも問題なかった。
食道粘膜の損傷があったので、

<退院後の経過>
内視鏡処置後、約3週間たったころ来院。徐々に食事を吐き出すことが増加し、ちゅーるなどの流動食だと吐き出さないが、
各種検査を実施するも、特異所見はなく、
<観察+バルーン拡張術>
相談の上、食道狭窄の可能性が非常に高いので、
1回目処置
食道やや遠位(咽頭食道限から約12cm)に内径3-4mmの線
6,7,8mm径のバルーンにて拡張を実施した。(写真⑥、⑦)
最終的に11mmのバルーン拡張にて狭窄部の拡張を確認できた。
最後に食道チューブを再狭窄防止目的のため、


2回目処置
1回目処置より9日後、
同様にバルーン拡張術を実施した。
前回拡張した狭窄部で、内径7-8mmに再狭窄を確認した。(写
11,12,13mm径のバルーンにて狭窄部の良好な拡張を確認
最後に食道チューブを再狭窄防止目的のため、

<その後の経過>
2回目処置より8日後、
<まとめ>
今回の症例は、食道内異物から食道狭窄になってしまい、
嘔吐と吐出は一見見分けるのが難しいため、
当院では内視鏡処置に力を入れております。




















